投稿者:

フランス・ドイツ・イタリア・3ヶ国バレー観戦の旅13~ペルージャvsピアチェンツァ

試合開始20:30に向け、
チケットの販売状況が気になって、
2時間前の18:30に会場へ。

1月に来た時は、
2時間前から並んでいる観客なんて
一人もいなかったのに、
今回はもうすでに数グループがチケットを手に
ウロウロしています。

ヤバイ、出遅れたか!?
慌ててチケットブースに直行。
が、15ユーロの一番高いチケットも、
10ユーロの通常のチケットも、
まだまだ余っているようでした。
さすがに、そこまで人気はないのかな・・・
というか、相手がピアチェンツァだし、
期待されていないのかも・・・

と、失礼なことを思っていると
パトカーとともに警察の登場。
警備を整えているところを見ると、
危険な程の盛り上がりが予想されるのかもしれません。
そんなに激しいの・・・!?
ちょっと不謹慎な期待が高まるのでした(笑)

fu 051s

 
試合開始1時間半前になると、
選手が会場入り。
ペルージャの選手は個々にマイカーで入り、
ピアチェンツァの選手は大型バスで
体育館の入口に横付け。

入場待ちの観客の前を、
誰も寄せ付けないオーラ全開で、
耳にイヤホンを付け、
のっしり歩くピアチェンツァメンバー。

集中が高まっているからか笑顔もなく、
心なしか威嚇しているようにも見えます。
見事に誰も写真を撮らないし、
話しかけもしない・・・
それだけ近寄らせないオーラがあるのです。
試合への闘士を肌で感じました。

 
19:15、入場待ちの人が溢れてきたからか、
いつもより15分早く開場。
入口で選手の写真入りポストカードを配られ、
フリーのパンフレットを1部ゲット。
流れる観客の波に乗って
観客席へ向かいます。

係員にチケットを見せ座れるところを聞くと、
ベンチ裏のアリーナ席へ案内してくれました。
いやぁ、ここが15ユーロはかなりお得!
セリエだと年パス保持者が
いい席を埋めている場合が多いので、
当日券でいい席に座れるペルージャは
穴場だと思いました。

fu 052s

試合開始1時間前を過ぎると、
ピアチェンツァメンバーが入場。
そのあとペルージャメンバーも。

先ほどのピアチェンツァメンバーの表情を見て、
この試合の重さを感じましたが、
ペルージャメンバーは案外和やかな表情。
ムードメーカーのアタナシエビッチが
ふざけた走り方で周囲を笑わせたり、
予想外に普段通りの様子に見えました。

fu 053s

それぞれウォームングアップから
ボール練習へと移り、
いよいよ試合開始へ。

セミファイナル1戦目を
1-3で落としたペルージャは
ホームでどんな試合を見せてくれるのか・・・
いつの間にか3000人で埋め尽くされた観客席は、
期待を持ってペルージャの応援体制を整えます。

20:30。
プレーオフセミファイナル、第2戦目
ペルージャ × ピアチェンツァの対戦が
ついに始まりました!

fu 058s

 
ピアチェンツァは例によって
オールスターチーム。
デセッコの無駄のないトスを
ベットーリが若さ溢れるパワーで、
パピとカリベルダがそれぞれ技の利いたスパイクで打ち、
フェイとシモンの高く素早い壁が守りぬく。
このスタメンに加え、
チーム歴が長く誰よりも強い情熱を持つズラタノフに、
フランスの若きエース、ルルー。
誰が出ても見応えのある、
各国代表歴のある選手たちです。

 
一方、ペルージャは・・・
スタメンは今回、セッターにミティッチ、
それ以外はお馴染みのメンバーで、
ウィングに経験豊富のオールラウンダー、ブヨビッチ、
それに続く勢い、頼もしくなったペトリッチ、
オポジットにはベストスコアラーのアタナシエビッチ、
ミドルはブッティとバローネ。
リベロはイタリア代表、ジョッビ。

正直・・・個人の力を見ると、
ピアチェンツァの方が上かな?と思ってしまうメンバー。
過去の対戦成績も、レギュラーラウンド2敗、
コッパイタリア決勝戦敗退で、
今まで1度も勝ててません。

だからどうしてもやっぱり今回も・・・
と思ってしまうのです。
が・・・
まさか、序盤からこんな展開になるとは
予想外でした。

 
第一セット、ホームの利か、
ピアチェンツァの力を封じ込めます。
こんなにミスするっけ?と思ってしまうほど、
良くないピアチェンツァ。
そうさせているのももちろんペルージャの力なのでしょうが、
サーブに崩され
なかなか思うようにトスが上げられず、
決めるべきアタックも決められず・・・
後半はベットーリのアタックミスが重なり、
25-22でペルージャが先取しました。

勢いに乗ったペルージャは
リードしながら進めてゆきます。
ピアチェンツァの攻撃を、
絶対に一度で決めさせず、
ディグから攻撃に変えてゆくのです。

得点王のアタナシエビッチは、
シモンとズラタノフのブロックを
いとも簡単に打ち抜きます。
技術と若さの対決は若さの勝利でした。

が、技術力の強さをズラタノフが証明。
シャットアウトをほぼ見てないんじゃないかというくらい、
彼は上手く打ち分けてきます。
そうかと思えば、真ん中からのパイプも出てくるし、
まだまだ勢いも感じます。

それを操るデセッコは天下一品。
これでもか、これでもかと、
ラリーの中、ブロックの少ないところへ
素早く上げていきます。
どんな悪いディグでもいいパスへと変換する技術、
デセッコを見ているとずっと追いかけて見ていたくなります。

そのデセッコとシモンの
絶妙なコンビがまた鳥肌もの。
曲線じゃなく直線で上がるパスからの
無駄のないクイックは、
ブロックも全く付くことができず秒殺。
ボールを高いところから叩きつけるシモンは
ホントに気持ちよさそうでした。
これは絶対誰も止められない・・・
とにかく、サーブで崩さないと、
このコンビでやられて終わりなのです。

 
第2セット中盤で、ピアチェンツァが追いつき、
このまま一気に逆転か・・・
と思われましたが、
ペルージャが逃げ切り、まさかの2セット連取。

ペルージャは、ホントに変わりました。
技術がどうとか素人なので詳しく分かりませんが、
チーム内のコミュニケーションが豊富なっています。
一回一回、確認しているのか、
注文をつけているのか、
とにかくよく会話をしています。

上から下に指示するだけじゃなく、
下からも要望や支持を伝えている様子。
喜ぶときもその中心になった選手を
讃えているし、
チーム愛をとっても感じるのです。
ペルージャの力の源は
ここにあるんじゃないかと想像するのでした。

 
が、ここからがピアチェンツァの反撃開始。
もちろん、安安と勝たせてくれるはずはありません。

怒りに燃えるシモンは、
クイックはもちろん、ブロックでもサーブでも大活躍。
特にサーブはホントに驚異的で殺人的。
ペルージャに文字通り手も足も出させず、
エースを奪ってゆきました。

イタリア期待のエース、ベットーリと交代したルルー。
彼はサーブにブロックに
長身を活かしていいプレーをしてきます。
ベットーリスタメンで行くことが多いピアチェンツァ。
しかし、ルルーもベットーリ並に
いいものを持っていると感じました。

気が付けば第3、第4セットを
ピアチェンツァが連取。
これで2-2。
決着は最終セットに持ち込まれました。

 
第5セットはあれよあれよという間に、
1-5とピアチェンツァリード。
この流れじゃこのまま最後まで・・・
と思うところですが、
そこが今までのペルージャではないところ。
ここから一気に逆転するのです。

本日冴えまくっている
ブッティのサーブ、クイックが利いて
一気にペルージャペースに。

そこで反撃・・・
出ました、ピアチェンツァ。
シモンの強烈クイック!!

やられたーーーっ
と思ったら、なんと
それを1枚でアタナシエビッチがブロック。

!!!!!!

この時の衝撃・・・忘れられません。
絶対に無理だと思ったあのクイックを
まさか一人で止めるなんて・・・
気がついたら興奮のあまり
会場全体が立ち上がっていました。

素晴らしいプレーと
素晴らしいチーム愛。
これらがふんだんに盛り込まれたこの試合は、
ここで語りきれないくらいです。

 
結果は予想に反し見事、
ペルージャがピアチェンツァに初勝利!
ホントに、バレーは何があるかわからない、
そしてそこが面白いからやめられないと思いました。

チームとして一番好きで
今シーズンを見てきたピアチェンツァ。
同じく、気になる選手が多いペルージャも
開幕当時から見てきました。

だけど、リーグの中で結束が強くなり、
どんどん強さを増したペルージャに
気が付けばピアチェンツァ以上の興味を持つように。
どうやら、高い技術とチームワーク、
これが揃っているチームに惹かれる傾向にあることを
ベルリンに続き、ここで改めて思い知りました。

ペルージャはまだまだここから
成長してゆくチーム、
そんな希望に心を奪われたのでした。

 
きっとそう感じたのは私だけではなく、
地元の観客も同じでしょう・・・。

fu 059s

あまりの嬉しさに、
選手同士の握手が終わる前に
コートへ乱入した観客もいました。

30分ほどたってもこの人の群れは消えず、
外にでもこの通り群がっていました。

fu 064s

敗北を喫したピアチェンツァ選手に
写真やサインをお願いするファン。
負けたあとであっても、
ベットーリは嫌な顔せず丁寧に対応。
静かに微笑んでいる姿にどことなく余裕を感じ、
3日後の対戦へ、もう向かっているようにも感じました。

14へつづく・・・

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中