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フランス・ドイツ・イタリア・3ヶ国バレー観戦の旅20(最終回)~帰国

マチェラータで迎える朝、
これがイタリア最後の朝の風景です。

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遠くに見える山々が優しく包み込んでいるようで
穏やかな気持ちになります。
全てを成し遂げた達成感・幸福感でいっぱい・・・
改めて、今、無事にここにいることに感謝です。

あとは飛行機に乗って帰国するだけ・・・

とはいえ、
昨日の列車のストライキは大丈夫なのか、
とっても心配なところです。

ホテルをチェックアウトし、
大荷物も持ってマチェラータ駅へ行くと
真っ先に案内画面を確認。

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うん、STOPの文字は無い!
遅延は僅かにあっても、それは想定内!
16:50出発便までに問題なく、
ボローニャ空港へ到着できそうだと、
安心して乗車しました。

 
マチェラータからチビタノーバ駅を経由して
ボローニャ駅まで約4時間。
往路トラブルのあったチビタノーバも
もう懐かしい思い出の場所になっています。

奇しくもここが、来年からLubeのホームになるそう。
ということは、また訪れることもある・・・かな!?
きっと、ここは縁がある場所で、
引き止められてしまったのだろうと
良い思い出に解釈しておきました。

 
ボローニャ駅からはバスで30分ほど。
遅延もなく、待ち時間もなく、渋滞もなく・・・
往路とは違ってスムーズ過ぎる復路。
少しくらいトラブルがあってもいいのに・・・
なんて、上手く行き過ぎる旅に
物足りなさを感じる余裕まで出てきた自分にびっくりです。
我ながら、随分成長したものですな(笑)。

お陰さまで、14:00前、
離陸3時間前に空港へ到着しました。

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帰りはミュンヘン経由。
ルフトハンザ航空の共同運行便、
見たことのない航空会社の機材で出発。

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機内はガラガラで、
指定の番号があったのにも関わらず、
好きなところへどうぞ、と案内されました。

サービスのチョコレートムースが
濃厚で美味しく、
客室乗務員さんも明るくて優しくて、
なかなか好印象な会社。
どうしても寂しくなる復路ですが、
まだまだ旅気分、ウキウキしながら、
機内のひと時を過ごすことができました。

 
・・・と、1時間半のフライトを終え
何事もなく、全く無傷でミュンヘン到着。
これで日本行きの飛行機が墜落、もしくは
ハイジャックされない限り、
無事の帰国は確実でしょう。
もう、心配は無用、安心安心!

不安が全て取り除かれ
機内は旅のラストスパート、
毎度お馴染みの映画と機内食を
楽しむのでした。

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今回もメニューは和食。
ANAの機内食はハズレがないので、
繊細な質を問われる和食を
選びたくなってしまいます。
ホントは帰国ギリギリまで
海外を味わっておきたいんだけど・・・
なんて、妙なこだわりもあったりしますが、
ここは和食で。
もちろん選んで正解!の味でした。

続いてはお決まり映画タイム。
今回は新作3本です。
・8月の家族たち
・ジャッジ
・永遠の0

時間を惜しんでガッツリ見るつもりが
睡魔に襲われ僅か3本に・・・
しかも、うつらうつらして記憶が曖昧。
その分、ぼーっとした無意識の頭の中では、
この2週間の旅の思い出を振り返り、
ひとり思い出上映会を楽しんでいました。

 

2週間前の羽田空港で
ストライキによる欠航を告げられて、
いくつものトラブルを経験した今回。

ホントに呪われてるんじゃないか、
日頃の行いが悪過ぎるんじゃないかと、
一人勝手に落ち込んだりもしました。

ですが、乗り継ぎ便が欠航になり、
地上ルートに変更してパリへ無事辿り着いたら、
オシャレなホテルで、優しくて温かい素敵な奥様が
過去最高のおもてなしで待っててくださり、
すぐに旅の楽しさを味わうことができました。

急遽、試合会場の変更を知らされ、それに伴い、
ルートの確保とホテルの再ブッキングを強いられた時、
ネットが不自由な状況で、検索にも手間取り、
気になって寝付けない日もありましたが、
楽しむときは楽しむ!と、
割り切ることを覚えました。

会場へのルートの助け舟を出してくれた友人と
電話でやり取りするのも
英語力のない私には大きなチャレンジ。
それでも不器用ながら、必死に伝えると、
意思はちゃんと通じました。

歩き過ぎて、右足が曲げられなくなり、
引きずりながら、休憩を取りながら、
それでも歩き回ったディズニーランド、ベルリン市内。
不自由な体とうまく付き合いながら、
やりたいことに突き進んでいたら、
ミッキーと仲間たちの素敵な魔法にかけてもらえ、
ベルリン選手のチーム愛に心打たれ、
最後には痛みを忘れるほどの
充実感で満たされていました。

列車のトラブルで行き詰まっても、
一つ一つ落ち着いて、
自分にできることをやっていったらクリアできたし、
面と向かって、
中国人差別の言葉を投げられても、
冷静に日本人としての姿勢を
貫き通すことができるようになりました。

もしかしたら、
これまで経験してこなかったことを
ここで経験できたのは、
旅の上級者として認められた証拠かもしれません。
こんなことがあってもまだ、旅を続けるのか?
と、試されていたのかも・・・!?
なんて。

怯む瞬間がなかったといえば嘘になります。
何故こんなことまでして
旅をしているんだろう、
お金も掛かるし、仕事も落ち着かないし、
もうこれで海外観戦は、
終わりにしてもいいんじゃないか、
そう思ったことが何度も・・・。

だけどやっぱり、会場で
大興奮の試合を見てしまうと、
そんな苦労なんて全く忘れてしまうのです。
この楽しさがあれば何もいらない!
一生独り身で追いかけたい!!と・・・。

結局、いつもいつもその繰り返し、
最後には観戦したい思いが遥かに優っています。

これが今の私の生きる道なのかな・・・

うとうとしながら、
幸せな思い出も頭の隅に残しながら、
そうつぶやいている私がいました。

 

15:00。
11時間のフライトを終え、
飛行機は羽田空港へと着陸。
2週間の旅の行程を全て完了させ、
日本へ帰ってきました。

何事もなかったような
いつもの羽田空港。
日常の日本の風景を見ながら、
長い夢を見ていたような気分です。

だけど、ふと思い出す、
デセッコとシモンの世界最速クイック。
そして、それを一人で止めたアタナシエビッチ。
蘇る興奮と胸の鼓動は、
夢では味わえないレベルで
現実だったことをしっかり感じてます。

悩みながら、
これでいいのかと考えながら、
生きていくであろう今後。
迷ったときに思い出し、
自分に問いかけたとき
答えを教えてくれるであろうあのワンシーンは
きっと私にとって、掛け替えのないものになるはずです。

数々のトラブルを乗り越えながら
得られたこの旅の思い出こそ、
プライスレスなお土産。
またひとつ形のない財産が増えた気がしました。

 

・・・完・・・

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フランス・ドイツ・イタリア・3ヶ国バレー観戦の旅19~マチェラータ試合後

試合後は車でマチェラータへ戻り、
友人の旦那さんも合流してディナーへ。
ヨーロッパ選手権の時に知り合った、
ご夫婦も一緒に加わり、
賑やかな夕食となりました。

連れて行ってくれたのは
ピザが美味しいという地元の人気店。
日曜の夜、21:00を回っているのに、
子連れのファミリーでいっぱいなのには、びっくりです。
大丈夫?明日は学校でしょ??
って思うのは日本人的考え・・・!?
夜型イタリア人は、
幼いうちから作られて行くのだということを、
ここで学びました。

イタリア語で書かれたメニューを説明してもらっていると、
この旅でまだ、
パスタをまだ食べていなかったことに気づき、
食べたくなって、きのこのパスタを注文。

みんなでポテトとオリーブの肉詰めを分けながら待ち・・・

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個々に注文したピザが運ばれてきました。

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うわぁ~、さすが人気店!
おいしそ~!!

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しかもデカイ!!

ちょっとずつ味見をさせてもらうと、
どれも絶品!!
焼きたての香ばしい生地に、
たっぷりの美味しい具材。
ピザにすればよかった・・・と後悔しました。

でも、私のパスタもなかなか!

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予想外にさっぱりしていて、
日本人好みのあっさり味。
さらっと食べられるので、
調子に乗ってどんどん口に運んでいたら、
あっという間にお腹いっぱいになりギブアップ・・・。
日本人の胃袋にはなかなか厳しい量でした・・・。

 

試合の後、美味しいピザを食べながら、
語り合うのはバレーの話。
今日のパロディはよかった!とか、
用のドラガンは良くなかったとか・・・
Lubeについて熱く語り合います。

話しているうちに、
いろんな選手の話題になり、
来季の噂に・・・

ザイツェフはロシアに行くらしい・・・とか
カジースキーがイタリアに戻ってくるらしい・・・など
真相は怪しいですが、
そんなことを話していました。

みんなバレー選手のことに詳しく、
特にユーロの大会で知り合ったご夫婦の旦那さんは、
いろんな国の選手をよく知っていました。
故にこだわりもあるようで、
ウロシュはあまり好きじゃない・・・
ズラタノフはゾンビだ・・・
などと、好き勝手に言っていました(笑)。

もちろんオムルチェンのJTが
ファイナルに進んだことも
自ら話題に上げてきて、
とっても嬉しそうに話していました。

もしや、3年前に日本人が
Serie A1でプレーしていたことを知ってるかな?と思い、
Yu Koshikawaを知ってる?と聞いてみると、
ちゃんと知っていました。

 

試合を見た帰り、
他愛のないバレーの話で
盛り上がる日曜の夜。
これが、バレー好きイタリア人の日常。

隔週行われるホームの試合は逃さず観戦。
そして終わってバレー談義。
このルーティーンによって、
チームへの思いは強くなり、
そしてそれが応援のパワーになって、
よい循環が生まれるのでしょう。

さらには、国を超え、
ナショナルチームの応援にも出陣するように・・・。
テーブルで熱く語り会う友人たちを見ながら、
イタリア人サポーターの応援魂の内側を
垣間見た気がしました。

 

そんな彼らは9月の世界選手権、
2組揃ってポーランドへ行くそう。
ちょうど今日、旅行会社への入金を終えたようで、
行程表を見せながら嬉しそうに話していました。

私もこの旅の途中で、
無事、ネットからチケットを購入できたので、
「ポーランドには行くつもり!
次はポーランドで会いましょう!!」と
最後は再会を誓いお別れしました。

僅かな数時間、
観戦や談義に混ぜてもらえたことに心から感謝。

ずっとずっと、こんな日曜の夜を
味わってみたかったんです。

会場へ車で行って、
そのチームカラーに染まって観戦。
そして、帰りにバレー話で盛り上がる・・・
地元住民になったかのような貴重な体験。

イタリア最後の夜は、
これまでの旅とは違う楽しさを味わえ、
心がたっぷりと満たされました。

 

旅を続けていくと、
いろんなトラブルもあるけど、
度胸もつき、自信もつき、
それによって自分の可能性も広がる・・・

そう、オージモに変更になったことを知ったあのとき、
怖気づいて旅を諦めなくてよかった!!

最後の最後、得られたものこそ、
この旅一番の学びでした。

沢山の試練をありがとう!
乗り越えられた全てのトラブルが
幸せのための演出だったかのように思う、
最後の晩餐でした。

 

20(最終回)へつづく・・・

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フランス・ドイツ・イタリア・3ヶ国バレー観戦の旅18~マチェラータvsモデナ

マチェラータ駅に到着したら、
駅前のB&B的な施設にチェックイン。

15:00をまわる頃、
約束をしていた友人へ電話し、
お宅へお邪魔させてもらいました。

彼女はマチェラータ在住のイタリア人女性で、
大のLube(マチェラータのチーム名)好き。
ヨーロッパ選手権の時にたまたま隣の席で、
一緒にイタリアを応援したのをきっかけに、
Facebookでやりとりするようになりました。

お子さんが2人いるお母さんで、
とっても面倒見がよく、
今回、マチェラータへ行くことを話すと、
離れたオージモの体育館まで
一緒に行こうと誘ってくれたのです。
おかげさまであんなに悩んでいた
移動問題も無事に解決。
ホントに、この縁に感謝です。

お互い英語力がないので、
タブレットの翻訳サイトを使って、
母国語を英語に訳しながらやりとり。
好きなバレー選手やその理由、
仕事のこと休みのことなどを話しました。

自宅を出発するまで時間があるので、
2年前のSerieA1決勝戦のビデオも
見せてもらうことに。

マチェラータがトレントに勝ち
優勝が決定した瞬間のもの・・・
そこには、馴染みのある顔が
大きく写し出されていました。

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興奮のあまり、ユニフォームを脱ぎ捨てた
イゴール・オムルチェン。
彼はマチェラータの優勝に大きく貢献していて、
インタビューも真っ先に受けていました。
改めて彼の存在の大きさを実感・・・
友人は、今、彼の在籍するJTサンダーズが
ファイナルに進んだことも知っていました。

そんな貴重な映像を見終わった頃、
2人のお友達が合流し、
一緒に体育館へ出発。
お嬢さんは勉強があるから行けず、
旦那さんは散歩に行くから行かないと
言っていました。
自由な家族のようです・・・

 
車で40分ほど走ると、やはり予想通り、
見渡す限り緑の、
畑のど真ん中に体育館はありました。

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路駐もし放題・・・(笑)

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会場へ入るとスポンサーのデルモンテから、
画期的?なバナナのサービス。
入口で一本ずつ配られ
図々しく房でもらっている人もいました。

バナナを手にチケットに書かれた
指定の座席へ向かうと、
今度はTシャツのサービス。
欲しい人はスタッフに声をかけ、
サイズを言えばもらえるようです。
友人のおかげで体に合ったSサイズを
ゲットすることができました。

そんな訳で客席はチームカラーの真っ赤!

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今まで見たホームの体育館の中でも、
一番広範囲い渡って、染まっています!!

対するモデナのチームカラー黄色は・・・

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1ブロックのみ・・・
それでもこの人数でひるむことなく、
声援をしっかりと送っている姿には、
心打たれるものがありました。
こんな2チームのセミファイナル3戦目。
2戦2勝しているマチェラータが今日勝てば、
これでファイナル進出を決めることになります。
さてさて、どんな試合になるかな?

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先入観は持ちたくないのですが、
やぱりマチェラータが圧倒的に
リードしていくだろうと思ってしまう対戦。
ですが、今日のマチェラータは
何かおかしいスタートでした・・・

決定力がなく、
ミスが異常に多い・・・
プレッシャーなのでしょうか・・・

モデナはブルーノがブロック一枚にしながら
攻撃を仕掛けていき、
いいペースで進行。
序盤は予想外に大差をつけてリード!
していたのですが・・・

中盤になると徐々にマチェラータが調子を取り戻し、
終盤にはしっかり押さえて、
結局、逆転で第一セットを先取。
強豪はやっぱり違うな・・・と思わせらrました。

モデナにはセルビアのウロシュや
ポーランドのバルトマン、フランスのガペスという
いいアタッカー陣が揃っているのですが、
打ちづらそうなのが残念なところ。

ブルーノは1月、ガペスは2月に
移籍してきたばかりで、
ウロシュは今シーズン怪我で欠場も多く
馴染んでいない様子。
頼みのバルトマンはミスも多く、
安定性に欠けるのが何とも惜しい・・・
だけど、なんとか合わせようとする
意志がチームから伝わってきて、
応援したくなりました。

マチェラータは余裕で勝てると、
思ってしまう分、
モデナに頑張って欲しいと思うのです。

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第2セットも序盤、
モデナが勢いよく出ましたが、
最後にはマチェラータが持っていってしまいます。

これまでのセミファイナル2戦、
マチェラータから1セットも奪うことができていないモデナ、
今回も・・・

と思っていたら、
第3セットは粘りに粘りました!

ベレッタのブロックも利いてきて、
デュースに突入・・・
これで終わりにしたくない・・・という
モデナ気持ちがひしひしと伝わってきます。

時にはもめながら、
イエローも出されながら、
一点一点を大切に・・・

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そして気がついたら31-31!

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どうなる、どうなる??

しかし・・・
マチェラータは多少ミスがあっても、
やっぱり個々の力が安定しています。
ポドラスチャニンもスタンコビッチも、
大活躍!とはいかなくても
ブロック、クイックと、やるべき仕事をしているし、
クレクもパロディもザイツェフほどのインパクトはないけれど、
決定率、サービスエースの本数も上々。
バラノビッチもセッターとしてだけでなく
サーブでも貢献できる。
もちろんザイツェフも、
決定率が良くなくても、
抑えるべきところは抑えてくる。

やっぱり、強豪は強豪なのです。

 
マッチポイントを奪い、
ついに34-32で決めたマチェラータ。

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これでファイナル進出が決定!!

選手も観客も大盛り上り。
勝って当然と思っていましたが、
喜び方を見ていると、
ファイナル進出は重さが違うと実感。
こんなに嬉しそうにしている選手の姿を見て、
彼らも必死だったんだと改めて思いました。

その横で、駆けつけてくれた僅かなサポーターに
拍手を送るモデナ選手たち・・・。
プレーオフでトレントを破りここまできたのは、
本当に素晴らしい結果だと思います。
ペルージャ同様、シーズン内に
どんどん力をつけてきた印象。
こちらも、この続きを来季も見たい・・・と思ってしまうのでした。

 
今季のセリエ生観戦はこれで終了。
初めて見てセミファイナルは
選手も観客も関係者も
予想以上に力が入っていて、
胸が痛くなることもありましたが、
感激もひとしおでした。
良くも悪くも貴重なシーンに立ち会え、
思うことはただひとつ・・・

今度はファイナルを見たい!!

いつか・・・
それが叶う日が来ることを祈りつつ、
体育館をあとにしました。

19へつづく・・・

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フランス・ドイツ・イタリア・3ヶ国バレー観戦の旅17~マチェラータへ

いよいよイタリア最終日。
明日の帰国日を前に、最後の観戦です。

ラストはマチェラータvsモデナの観戦。
実は、この試合がまた、
ひとつの問題を生んでいました。

 
先週、フランス入りしてすぐ、
マチェラータに住む友人に、
観戦に行くことを伝えました。
すると、こんな答えが返ってきたのです。
「彼らは今、マチェラータではプレーしていない」
「Osimoでプレーしている」と。

ん?Osimo?・・・オージモ??
聞けばフレーオフは集客が多いので
オージモの大きな体育館で試合をしているとのこと。

ふぅ、危うくマチェラータに行くとこだった!
よかった、教えてもらえて!
ほっと胸をなでおろし、
オージモへの行き方と、
ホテルの予約をしようとして唖然・・・。

ない、ない・・・、
ホテルが近くにない。
しかも駅から体育館まで、徒歩2時間の距離・・・

Google MAPの航空写真を見る限り、
畑のど真ん中に体育館がある感じ。
もちろんバスなんてなさそうな場所・・・
どうしよう・・・

タクシー移動ができればいいけど、
日曜日でタクシーを捕まえ、
確実に移動できるか分からない。

マチェラータからの無料バスがあると聞き、
それに乗って行こうとすると、
集合時間15:30前には、
マチェラータに到着しなければならない。
正確さに欠けるイタリア鉄道が
時刻表通りいくとは断言できないし、
前日はピアチェンツァの試合を、
どうしても見たいから動けないし・・・

一瞬、マチェラータでの観戦は諦めようと思いました。
だけど・・・胸が騒ぐんです!
それでいいのか!!
それでも冒険家なのか!!と。

そう思ったら出来る方法を探さずにはいられないタチ。
考えに考えて、
乗り継ぎがすべて上手くいくと信じて、
ピアチェンツァから早朝移動することにし、
無料バスに乗る決断をしました。

 
そんな訳で、早朝ホテルをチェックアウト。
10分で朝食をいただき駅へ直行。

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ここからはアンコーナまで列車に乗ります。
3時間程の車窓の旅も、
目的地に近づくにつれ見えてくる
蒼く美しい海のおかげで、
新鮮な景色を堪能することができました。

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祈りが通じ、アンコーナ駅定刻着。
おかげで乗り換え時間15分をゆっくり使って、
余裕で移動できました。

ここからさらに海沿いを列車で30分。
そして、チビタノーバ駅でもう一度乗り換えて、
マチェラータ駅を目指すわけですが・・・

 
運良く間に合う時刻にチビタノーバ駅到着。
助かった~と駆け足でホームに上がると、
駅員さんを囲み乗客が会話中、
何か嫌な空気が漂っています。

列車は来ているのに、扉は空いておらず、
皆、ホームで待機。
英着が話せる女の子3人がいたので聞くと、
ここへきて衝撃の事実が!
なんと・・・
この列車は動かないわよ、と。

fu 016s

えーーー!!!
まさか、まさかの運休。

ストライキなのか故障なのか
全くわからないけれど、
こういう自体は初めてでどうしたらいいものか・・・。
イタリアはストが多いと聞いてはいたものの、
今まで一度も出くわさなかったのは
幸運なことだったのかも・・・

往路の飛行機同様、ついに来た・・・この事態。
でも、一つトラブルを乗り越えた自信からか、
何とかなる!という安心感があるのが
自分でも不思議です。

駅の窓口で、マチェラータに行きたいというと、
2時間後の列車はちゃんと動くからOKとのこと。
なのに・・・気がついたら列車案内画面は
その列車もSTOPになっていました。

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となると、バスかタクシー?
バスは日曜だからないよ・・・と
3人組の女の子達がおじさんに言われていたので、
残された選択肢はタクシーのみ。

お金のかかるタクシー、
ぼったくられる危険のあるタクシー・・・
でも、非常事態は乗るしかありません。

駅前なら何台か止まってるでしょ、
と思って外へ出ると・・・
小さな駅、タクシーの姿は見えません。

んん?
だけど、TAXIの看板が立っていた!

電話番号が書かれたタクシー乗り場、
ここへ電話をかけて呼び出せばよいよう。
あとは言葉が通じることを祈り、
チャレンジするしかありませんでした。

今、チビタノーバにいる。
マチェラータに行きたい。
いくらかかる?
中学生でも言える英語を使って伝えると、
幸運にも英語が分かるドライバーさんだったようで、
わかってくれた様子。

60ユーロで行ける。
あと5分で行くからそこで待ってて。
自分の名前は○○だから。
・・・そう聞き取れました。

 
5分後・・・タクシーが到着。
運転席にはちょっと強面のおじさん。
口調も怖い感じで、ビクビクしてまいます。

でも乗らないとたどり着けない!
普段、日本でも滅多に乗らないタクシーなだけに
ドキドキが増し、
それを見破られないように平静を装って乗車しました。

列車で30分の距離だから、
60ユーロ取られても仕方ないのかな・・・
持ち合わせは少ないけれど、
まぁ、なんとか払えるし、
無事にたどり着けるだけ有り難いと思おう!

無言の車内でグルグル考えていると、
おじさんがひとこと。
君は学生か?

会話を投げかけてくるような
気さくな感じに見えなかったので、ちょっとびっくりしました。
意外と優しい人だったりして??

せっかくなので、
働いていること、バレーボールが好きで、
マチェラータのチームを見に来たことを伝えました。
この辺の人なら、マチェラータネタで
何か会話ができるかなと期待を込めて・・・。
が、おじさんは無反応。
バレーには全く興味がないようでした。

マチェラータ駅に着く頃は、
料金表示が60ユーロを少々超えていましたが、
60ユーロのみでOKしてくれ、
タクシーの呼び出し番号をもらって降車。
意外と感じのいいドライバーさんだったようで、
見た目で判断したことを反省しました。

ということで、無事到着!!

ふぅ・・・よかったぁ・・・

山あり谷ありのマチェラータへの旅、
もう、トラブルも怖くない・・・かな・・・!?

18へ続く・・・

投稿者:

フランス・ドイツ・イタリア・3ヶ国バレー観戦の旅16~ピアチェンツァvsペルージャ

4月12日(土)
3日前の試合の興奮が冷めないまま
セミファイナル3戦目。
今回はピアチェンツァのホームで、
ペルージャを迎え入れ対戦します。
1-1から一歩リードするのはどちら・・・!?

試合開始17:30、
開場16:30をじっと待ってはいられず、
チケットを買う必要もないのに、
16:00前には会場入口へ到着しました。

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きっと長い戦いになるだろうと予想し、
エネルギー補給のポテトチップスを購入し、
観客席へ。

fu 017s

エンド側の指定席は全て完売だったので、
今回はサイドの自由席です。
エンドからのボールの動きを見るのも好きなのに、
ついついサイドに座ってしまうので
これはいい機会でした。

 

開始40前にはピアチェンツァが、そして
30分にはペルージャがコート入り。

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ピアチェンツァはいつものように
円になってサッカーのように
ボールを蹴りながらウォーミングアップをしています。
これは自由参加のようで、いつものように
ベットーリはひとり黙々と準備。

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前回は出場機会が少なかった分、
今回はプレーを見れるかな・・・

ピアチェンツァもペルージャも、
オポジットは身長200cmでともに22歳。
それぞれイタリア、セルビアの代表として、
これからの成長、活躍は期待されている存在です。
だけど、タイプはまるっきり違う・・・
クールに見えて、奥底に熱い闘士を秘めた
ルカ・ベットーリが「月」ならば、
ペルージャのオポジット、こちらは「太陽」!?

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すっかりチームの柱となり、
責任を負いながらも決して潰れることなく、
期待に応え続ける
アレクサンダル・アタナシエビッチ。

今日の対決は、どちらに軍配があがるのか・・・

また、ベットーリの控え、ルルーも、
活躍の場があるのか・・・

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フランス代表のオポジット、
ルジエの控えとして代表にも登録されているルルー。
こちらも個人的に活躍が楽しみなのでした。

コートの端ではシモンとズラタノフの
2人息の合ったストレッチ風景。
言葉を交わすことなく同じ動作を、
同じタイミングで行っています。

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見事にぴったりで、こういうところも
コートの中でのプレーに関係しそう・・・と、
勝手に深読みしてしまうのでした。

公式練習が終わって、
ベンチでユニフォームに着替えると、
いよいよ試合開始です。

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さぁ、肩に力の入る2時間・・・
今回はどうなる??

 

ついつい、期待が高まって、
前回のような戦いを期待していたら、
これまた予想外の展開に・・・
第一セット、完全なるピアチェンツァペースでスタートです。

デセッコのトスの振り方が、
エンドから見たら分かりやすくて、
本当に面白い!
どこまでもブロックを振り、
打ちやすいところにトスを上げているのが分かります。
しかも迅速で無駄な時間がない・・・
よく見えてるなと・・・改めて感動しました。

やられるがままのペルージャ、
どうした、どうした?
やっぱりこれが今の力なのか?

3日前にMVPを獲ったブッティも、
なかなか決めきれず、もどかしい・・・
ビヨビッチも、ペトリッチも、
今ひとつ決めきれず悔しさが残ります。
結局、そのまま流れは変えられず、
第一セットは25-12という大差で
ピアチェンツァが先取しました。

 

しかし、第2セットは序盤からペルージャペース、
やれば出来るんだ!と、
前回の試合が幻ではなかったことを確認します。

ペルージャの得点源、
アタナシエビッチを止めさえすればいいと分かっていても、
決めさせてしまうピアチェンツァ。

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止められない悔しさや、
勝利に対する貪欲な思い、
それが抑えられず、
事あるごとに判定に対して抗議する
キャプテンズラタノフ。

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彼の思いはとても強く伝わってきて、
周りのサポーターやファンも、
背中を押すように、声援を送っていました。

が、ここホームではそれが通用するのですが、
アウェーではこれが命取り。
そう、ペルージャでの試合でも彼は
このように抗議を繰り返し、
最後にはペルージャの観客から、
まるで犯罪者のように、
ヤジを受けていました。

たかが試合のちょっとした抗議。
しかし、たとえそれが正当であっても
食ってかかるホームの観客たち。
お隣のおじさんは立ち上がってズラタノフを怒鳴りちらし、
勢いで私の腕まで殴っても、
全く気づかないほど熱くなっていました。

レギュラーシーズンとセミファイナルは
全然違う・・・
選手も観客も熱過ぎる・・・
イエローカードは当たり前、
レッドカードまでも出てしまう試合。
しかしそれだけでは終わらず、
選手同士の言い合いもあるし、
観客の個人的な攻撃もある。
観客から怒鳴られ、悲しい顔をしていたズラタノフの
あの切ない表情を見たら、
胸が締め付けられるほど痛くなり、
大好きなセリエの試合で、初めて恐怖を覚えました。

そしてそんな思いから3日後、今回もここペルージャでも
同様の自体に。
今回の標的はアタナシエビッチ、
彼のちょっとした抗議が観客の反感を買い、
彼が観客を盛り上げようとする度に、
ピアチェンツァファンから
大きなブーイングが起こっていました。

恐るべしイタリアバレー。
だけど、これが嘘偽りない、
素直な気持ちの現れなのかもしれません。
日本は思っていても言わないし、
発散できず、そのまま根に持つこともある。
だったらここでスッキリさせて、
持ち越さない方が
スポーツ観戦の正しい理念なのかもしれない・・・
揉める試合の中で、そんなことを考えていました。

 

第2セットをペルージャが獲れば、
やはり第3セットはピアチェンツァの反撃。
シモンのクイックはもちろん、
フェイも負けず劣らず勢い抜群。
こんなに良かったっけ?と
失礼ながら思ってしまいました。

スタメンだったベットーリも結局
ルルーに代わり、
今回はブロックが冴え渡ります。
パピは相変わらず安定して上手く打ってくるし、
ズラタノフは熱くなっている分、
スパイクにも魂がこもっていて正面から見るとさらに恐怖。
サーブも見ていると、予想外の方向に飛んできて、
エースはもちろん、効果率の良さにつながるのが頷けます。

ピアチェンツァはやっぱり、みんなただ者じゃない・・・
そう思わせられました。

 

そして第4セットはペルージャが反撃。
ブッティのクイックも決まり出し、
ピアチェンツァを16点で押さえて獲得。

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今回も第5セットへと突入しました。

 

第5セットはベットーリがスタメン。
これまで溜めていたエネルギーを
すべて発散するかのように
迷いなく打ち込んでいます。
ここぞというポイントを逃さず、
効果的なサーブも。
ベストスパイカー賞を獲ったヨーロッパ選手権の時に見た
あの強気なベットーリの姿がありました。

ペルージャ目線で見ると憎きベットーリ。
しかし、このプレーは心揺さぶられるものがあり、
それはそれでまた嬉しいもの。

だけどそのせいでペルージャが
敗北を喫してしまったとなると・・・
ひとことでは言えない深い感情が
ぐるぐると巡っているのでした。

試合はフルセットでピアチェンツァの勝利。

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おめでとうピアチェンツァ。
そして13点まで粘ったペルージャにも、
心から拍手。

本当に、いいチームになったな・・・。
みんなで喜び合うブロックデビルたち(*)
たくさん喜びを与えてもらい、心から感謝です。

こんなにも応援したいと思えるチームに巡り合えた幸運。
残り少ないシーズンを最大限に見られるよう、
応援していきたいと思ったのでした。

17へつづく・・・

*ブロックデビルとはペルージャの愛称です。