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SerieA1 PlayOff観戦の旅(19)~セミファイナル試合後

彼が背負ってきたもの
それがどれだけ重さだったのか、
泣き崩れるアレックスを見て、
改めて感じました。

彼のミスで終わっただけに、
きっと責任を
強く感じたのでしょう。

もし、自分が最後にミスをしなければ、
もし、こんなに調子が悪くなければ・・・

もちろん、一人で負うようなものではありません。
だけど、彼の涙を見ていると、
そんな思いを抱いているように思えたのです。

アレックスはリーグ中盤、
肩の調子を悪くし、以後、
それを抱えてプレーをしていました。
セリエのリーグだけでなく、
チャンピオンズリーグでも
ベスト6に入るまで、
戦い続けていました。
ほぼ全試合スタメン、フル出場、
昨年同様、ベストスコアラーにもなりました。

プレーオフに入ってからは
膝の不調も増し、
最後は飛べなくなっていました。

しかも、この旅の初日に見た試合では、
胃腸を悪くしていたそうで、
試合が終わってすぐ、
500mlほどのビタミンを点滴し、
翌日には病院へ行ってたとのこと。
体がボロボロな中での戦いだったのです。

そんな風には全く見えなかった・・・
試合前に無邪気に笑う彼、
試合中に観客を煽り、
応援を求める彼。
試合後にサポーターと
お祭り騒ぎを楽しむ彼。

これまでを思い返すと
胸が締め付けられるように
苦しくて・・・
これがアスリートなのか、
こんなものを背負ってみんな
戦っているのか。
私たちファンの知らないところで
様々な事情を抱えていることを
改めて知ったのです。

泣き崩れた彼は、
ファン対応もできず、
そのまま退場・・・
弱々しい背中を残し、
控え室へ帰って行きました。

 
終わった・・・
という寂しさ。

でも、それよりも、
強く私を支配するひとつの思いが
ここへきて出現していました。

もう、ここに居たくない・・・
ペルージャのいない
ファイナルの会場に
いることなんてできない・・・

そんなふうに思っている自分に驚きでした。

明後日にはここでファイナルがあるから、
残って見よう。
念願のセリエファイナル!
せっかくだから楽しも~♪

きっと今までの私だったら、
海外バレーを一つでも多く見たい欲求に駆られ、
迷わずそうしたでしょう。

航空券もファイナルを見るために
まだ先の日程で取ってあるので。

だけど、もう私は、
すっかりペルージャ愛に染まり
海外バレーファンとは
言えないところにきていました。

とにかく帰りたい、
日本に帰りたい、
ただそれだけ。

余裕があったら、
ポーランドに行って、
Skraの3位決定戦を見に行こうと、
ポーランド通貨も持ってきていました。
幸運なことにSkraの試合はもつれ、
これから飛んでも、
試合が見れる日程になっていました。

だけど、そんな気も
全く起きず・・・

これは時間が経てば消えるような
一時的なものかもしれない・・・
そう思う一方で、
どんどん溢れてくる涙。

小雨の降る帰り道、
誰もいない真っ暗闇ということをいいことに、
嗚咽を上げて泣きました。

セミファイナルに進めなくて
悲しいのではなく、
選手の背負ってきたもの大きさと、
それを何もしてあげられない
ファンの無力さ、
という感じでしょうか・・・
うまく言葉にできないこの感情。
自分でもなぜここまで泣いているのか分からず・・・
とにかく涙は止まりませんでした。

 
ホテルへ着いたら
すぐに航空券の変更。
スケジュールの調整とホテルの手配も一緒に。
全ての手配を終え、
これで完了しました。

私の観戦ツアーもこれで終了・・・
短かったような、長かったような・・・

旅を振り返ろうとしても
思い出すのは
アレックスの涙。

欧州選手権、準決勝敗退後や
去年のファイナル後、
世界選手権2次敗退後も
涙を決して見せなかったアレックス。
彼のこの涙は
恐らく私の観戦史上、
記憶に残る場面になると
確信できます。

切ない思い・・・

だけど、その一方で、
なぜか温かく感じるものも。

ファンとともに戦い続けたこらこそ、
ファンの前でこんな涙を流せるアレックス。

彼の人柄に、心が反応していました。

IMG_8070a

(20)へつづく・・・

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SerieA1 PlayOff観戦の旅(19)~セミファイナル試合後」への4件のフィードバック

  1. 今日はここまで読ませて頂きました。
    美しい景色や食べ物の写真で、癒されました。
    しかし、本当に真剣にバレーボールと向き合ってらっしゃるんですね。
    人生をかけて取り組むべき何かが、はっきりしていらっしゃるようで、羨ましいです。
    私も何か頑張ろうと思います。

  2. コメント、どうもありがとうございます。
    羨ましい・・・ですか・・・。
    こんな生活をしていていいのかと、いつも不安に思っているので、そうおっしゃっていただけて何だか救われました。
    ありがとうございます。
    こんな風にコメントをわざわざ残してくださるsnowfishさんは、とても心優しくきっと素敵な人生を送られているのだと思います。

  3. すいませんでした。
    状況を詳しく知りもせずに、気軽に羨ましいなんて書いてしまって…。
    楽しいばかりなんて、ないですよね。。。

  4. いえいえ、謝らないでください。
    素直に嬉しかったです。
    好きなこと、打ち込めるものが見つかるって、幸せなことだと改めて思いました。
    今ある幸せに気付かせていただきました^^

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