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2017欧州3ヶ月の旅48~アイルランド留学を終えて

留学前、少しでも
前進できるようにと
旅の途中でもなるべく
ちゃんとした英語を話そうと
いつも以上に心掛けていました。

ホテルのレセプションや
空港のカウンター
文法も発音も意識して、
頑張ってきました。

もちろん、現地アイルランドでも
同様に。
心折れながらも
この機会を逃すまいと
頭で文を組み立て
意識しながら話をしていました。

ところが、なぜか、
言葉を話せなかった頃の方が
人とのやり取りが
上手くいっていたのです。

英語もイタリア語も話せなかった
2011年。
ヴェネチアの空港で
iPhoneを失くした際、
単語と身振りのみで
遺失物窓口で訴えたときもそうでした。
話せないながらに
必死に伝えようとする気持ちが
ちゃんと届いていたのです。

そう、
英語を話そうと
必死になる私には
伝えたいという「心」が
欠けていました。

悲しいかなそんなことに
気が付くことなく
ただただ「言葉」を羅列することに
一生懸命になっていた私。

思えば、この旅の始まりから
不思議に思っていたのです。
なぜ今回は人の笑顔に
触れることが少ないんだろう…と。
ホテルや空港、
やってることは今までと一緒なのに
いつもよりも相手が
素っ気ない対応しかしてくれない。

そうか!
そうだったのか!!
コミュニケーションに必要なのは
何よりも心だった!!!

そう気が付いたのは
3週間の留学を終え、
滞在先のゴールウェイの
バスターミナルから
ダブリン空港へ向かう
バスに乗るときでした。

成果はどうあれ
留学という縛りから
解き放たれ自由になった瞬間、
文法や発音のプレッシャーがなくなり
心が身軽になったのでしょう。

乗車前荷物を預かってくれる
お兄さんの「どこまで?」の問いに
「ダブリンまで」と答える私は
解放感の喜びが溢れ
こんなちょっとした会話も
楽しんでいました。
チケットを見ながら
「うん、完璧だね!」と言ってくれた
お兄さんとのこの数秒が
このアイルランドで一番
心が弾んだやりとりでした。

そのまま乗り込んだバス車内
運転手さんにチケットを見せたら
そこでも素敵な対応が待っていました。
とっても流暢な日本語で
「こんにちは!
〇〇〇〇さんですね!!」
陽気に名前を読み上げてくれる
運転手さんに思わず
声を出して笑ってしまい、
「日本語上手ですね~」
と、留学生のプライドも何もなく
日本語で返答。

あぁ、これが本来の
コミュニケーションなんだ…
最後の最後に
教えてもらったのでした。

結局アイルランドでは
上手くしゃべれるように
なりませんでした。
それどころか自信を失い、
英語を喋るモチベーションが
削がれてしまった…

かに思えていました。

でも、違ったのです。

ここからの旅で出会う
人たちとは
文法のプレッシャー
発音のプレッシャーがなくなり
アイルランドでよりも
不思議と言葉が
出てくるようになったのです。
聞き返されることも断然少なくなり
相手の話が
以前より耳に入ってくるようにも。

辛かった3週間…
でも決して無駄ではなかった!

そう気が付くのは、
現地を離れてしばらくたち
もう少し後になってからでした。